普及は戦後から
文字通り人間の生命にかかわる保障契約が生命保険です。18世紀のイギリスには人が死亡した場合を考え、生活の糧を持たない遺族を保障するための保険の元祖ともいえる保障契約が存在したといわれています。近代的な保険制度が始まるのは統計学などが発達し、正確な人間の「死亡率」が算出できるようになった19世紀半ばからです。日本には明治の初頭に紹介され、同14年に明治生命が日本初の保険会社として設立されましたが、一般庶民に普及するにはかなりの年月を必要とします。生命保険に一般人が加入するようになるのは戦後に入ってからです。女性の社会進出とあいまって、保険会社各社も外交で女性社員の営業活動を推進する時代となり、高度成長期とも重なり、一家の主人が生命保険に加入するのは常識化していきます。
バブル以前と以後
契約者のニーズに合わせて、保険商品も多種類となっていき、大手の保険会社は莫大な数の保険契約を抱えるにいたり、1980年代のバブル経済期には各社共に会社の規模を肥大化させます。しかし、バブル経済が崩壊し、多くの保険会社が経営危機となり、業界の統廃合が急速に進んでいきます。外資系の保険会社が日本の市場に参入してきたのもこの時期です。1990年代後半から現代に至る時期は、長引く不況の影響もあり、契約をする側にとって「どの保険が自分と家族に最も適しているか」という冷静な判断や賢明な決断を求められる時代です。ここでは生命保険の主な種類と、その特徴、そして契約時の留意点などを挙げてみることにしましょう。